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喪服の着付け
私自身、喪服を着たことはありません。ですが、人に着せたことならあります。
祖父母が亡くなった際、母と二人の叔母に着せました。
それまで喪服の着付けをしたことも習った経験もなく、なんとなくの知識しか持ち合わせていなかったので、「喪服 着付け 気を付けること」で慌てて検索したことを覚えています。
喪服を着るということ。できることなら訪れてほしくない機会ですが、「こういうことは急であることがほとんどだと思うし、着付けを習っている今のうちに…」という理由で喪服の着付けも学ばれたいという生徒さんもいらっしゃいますので、
今回は喪服の着付けのポイントを書いてみようと思います。
喪服の着付けのポイント
喪服を着る(そして着せる)場合、使用する小物や着方などは基本的に普段の着物と同じなんですが、
注意してほしいポイントがいくつかありますので書いていきます。
喪服で悲しみを表現する
まず全体を通して言えることですが、喪服は、
近しい存在の人・大切な人が亡くなられたことへの
「悲しみを表す装い」であり
「悲しみに寄りそう装い」である
ということ。
そのことを意識してみるといいと思います。
全体のシルエット、衣紋の加減、お太鼓の大きさなどについて
それでは、具体的に喪服の着付けで気を付けることを書いていきます。
衣紋
あまり抜かない。控えめに抜く。
※肌をあまり見せない、ということを意識して
衿合わせ
少し深めに合わせ、半衿も控えめに出す。
おはしょり
やや短めにする。
裾
あまり裾がすぼまり過ぎないようにする。
※スタイリッシュにする必要なしです
帯
①黒共帯(名古屋仕立)で一重のお太鼓にする。
※「悲しみが重ならないように」、ということで一重太鼓です
②いつもより少し低い位置に締める。
③お太鼓を小さめに作る。帯山をやや低めに。たれも短めに。
④帯で背紋を隠さないようにする。
※よっぽど衣紋を抜いたりお太鼓を高く背負ったりしない限り、背紋が隠れることはないです
この写真の衣紋は、ちょっと抜きすぎかな。もう少し控えめがよいと思います。
あと言うまでもないことですが、重ね衿は使いません。
帯まわりの小物について
小物類は全て黒色です。
帯揚げ
本当に控えめに出す。正面から見てうっすらと見えるぐらい。
帯締め
①帯の中央よりやや低めに締める。
②房を下向きにする。
※悲しみを表します
※帯締めの端を上から挟んでもいいですし下から挟んでもいいので、房が下を向くようにします
まとめ
喪服の着付けに関しては、
華美な装いにならないように。控えめに。
以上のことを意識されると良いと思います。
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ご無沙汰いたしております。だいぶ暑さもやわらぎ始めてきましたね。
「(この写真だと)ちょっと抜きすぎかな」と言及していらっしゃる点で僕もひとつ思いあたる目撃談があります。もう10年過ぎた話なんですが、母方の叔父が暮れに亡くなり、年明けを待って葬儀がありました。伯母をはじめ和装で臨んだ女性陣の面々、その最年少にあたる従妹はこちらの写真以上に衣紋をひときわたっぷり抜いていて、僕も心配になって訊ねるとやはり「寒かった」との答えが返ってきたのを覚えています。